Porcelain SCACCHI

Scacchi(スカッキ)

日本の伝統と匠の技が光る
誇り高き一品

ポーセリンスカッキ 
“ゴールド” “プラチナ”

ポーセリンスカッキは、その名の通り磁器素材で仕上げてあるスカッキのシリーズです。有田という響きは、国内にいれば、様々なところから聞こえてきて、自分の頭のどこかにひっそりと残っていましたが、イタリアなど海外で耳にする“Arita”という響きには、そこに付随して「Japan」や「伝統」というインパクトを強く受けた気がします。海外の製品を取り扱うようになったからこそ、改めて、自分の中には「日本人の勤勉さ」、「Made in Japan」へのあこがれが芽生えるようになっていました。

泉山

泉山磁石採掘所跡

いつかは有田焼で自分の作品をつくりたい、そう思うようになってからポーセリンスカッキの製作に取り掛かるまでには2年間以上かかりました。何を作るか・・・シェイプをどうるすか・・・アイデアが煮詰まらず、その間にコンクエスト(2つ目の作品)の製作に取り組むなど、有田だけは頭の中にあるのに、なかなか進まなかった覚えがあります。

ポーセリンスカッキの試作と
上村氏によるマーブルスカッキ

有田焼に強くひかれたもう一つの理由があります。それは、手仕事による刷毛塗りの工程から生まれるマッドな質感です。それは有田焼だけど、有田焼を連想させない、シンプルで無機質、モダンな雰囲気を醸し出すところです。門外不出の技術による絶妙な色合いとこの質感が特徴の「弥左衛門窯」との出会いは、このポーセリンスカッキの製作を決定づけるものでした。自分の理想とするポーセリンスカッキを見事に表現してくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。こうして、上村氏による大理石シリーズのマーブルスカッキが生まれたあと、このポーセリンスカッキが生まれました。