赤ワインの香り ルームフレグランス 比較

今回はずばり、赤ワインの香りについて
販売の現場でよくお客さまから聞かれることについて投稿したいと思います。

そもそも赤ワインの香りって

フレグランスにおいて、
シトラス系、フローラル系、
オリエンタル系、などなど、

香水においても、
エッセンシャルオイルにおいても
メジャーなカテゴリーに分類されてこなかった

フルーティー系の香り、赤ワイン(ブドウ)。

ブドウをベースにした香りで、
現在では、価格帯も様々で
高いものから安いものまで、
そして、赤ワイン・白ワイン・ロゼなど
種類も増えました。

どうしても食品用香料や
トイレの芳香剤などといったイメージで
高級感などの演出が難しかった

美味しい系の香りですが、

イタリアのフィレンツェの
ブランドの登場によって
(日本ではバーニーズに入っていたり、
丸の内に路面店があるところ)

高級なフルーティー系のジャンルとして確立されたのではないでしょうか。

■高い香り・安い香りの違い

ここでは赤ワインに限らず、
ルームフレグランス全般に言えることですが、
高級なもの・安価なものの違いは、
主に下記の要素が影響してきます。

産地・原料・濃度。

例えば、
安く売られているワインの香りは、

産地:中国産
原料:人工香料のみ
濃度:薄め(もしくは人工香料が濃いめ)

高級なものは、
産地:イタリア
原料:天然香料と人工香料を使用(もちろん天然香料多め)
濃度:濃いめ

※香水であれば
誰が調香師したかも大きく影響します。

◇産地
ワインの生産で考えていただければ、
分かりやすいのですが、
美味しいワインを作る時は、

気候・文化・その地方の土など
長年培ってきた土台が、
国々、産地によって大きく異なり、
それが味や風味に大きく影響してきます。

◇原料
まずは、天然香料か
人工香料かというところになります。

天然香料と人工香料の原料価格は、
大きく異なります。

もちろん天然香料が高価なのですが、
その分、香りを感じたときに受ける印象が
人工香料にくらべ、
とても柔らかくて優しいです。

ただ、100%天然香料がいいかというと、
お部屋で香りを楽しむ、、、

という観点からは、
難しいのが現状です。

1つ目は、価格ですが、
天然の薔薇のエッセンス
1ml(市場価格5,000円前後)、、、。
お部屋で香らせるのであれば、
500ml用意したら、
いくらになるでしょうか。

80%アルコール、20%香料としたら、
50万円です。

現実的でしょうか、、、。

2つ目は、人工香料の強みですが、
自然界には存在しない、

人が心地よいという香りを
表現することができるのが

人工香料の強みです。

その他もろもろの結果、

柔らかさと高級感を
兼ねそろえた香りを表現するために、
各社、天然香料と人工香料を

組み合わせて試行錯誤しているのです。

人工香料と天然香料について
詳しく気になった方に
合わせて読みたい記事

人工(合成)香料と天然香料について

◇濃度
香水で考えると、

オーデコロン
オードトワレ
オードパルファム
パルファム

という言葉を聞いたことが
あるかと思いますが、

濃度によって分類されております。

もちろんコストがかかるのは、
パルファム(賦香率15%~25%)。

安価なフレグランスは、
濃度が薄く3~5%。

高級なフレグランスは、
パルファム並みに
香りを濃くして作っています。

以上が、主な要因で
価格が設定されます。

あとは、

○○ホテルで使用、
芸能人の○○ご用達、、、など、

香りの質ではなく
付加価値をつけて、
そのコストも含めて各社が

価格を決めています。

余談ですが、
日本とヨーロッパの販売価格の違いですが、
それは、主に輸送コストが影響します。
フレグランスは、危険品扱いのため、
持ってくるだけで
お値段が上がってしまう
という裏事情があります。

■前置きが長くなりましたが、

よくお客様から聞かれる質問の中で、

◇キアラフィレンツェの香りは、
他のブランドと似てるのは、

なぜ、

ということですが。

現在(2020年12月29日)、
日本に入っている
イタリアの赤ワインを用いたブランドは、
3社ほどを把握しております。
(他にもあったらごめんなさい。)

結論から申し上げますと、

香料を供給するメーカーが
同じだからです。

????

ルームフレグランスメーカーは、
原料がないと商品を作れません。

自社でブドウの栽培から、
エッセンスの抽出、
ブレンディングを行わず
それらは分業の上で成り立っております。

つまり、香料を供給する
メーカーが同じだと、
香りも似てくるのです。

しかし、それをさておいても、
その他の2社の香りは非常によくにていて、
レシピ漏れが起きたのではないか・・・、
と推測してしまうくらいです・・・。


キアラフィレンツェの特徴は、
フルーティーな柔らかさを重視して
ブドウ成分多めの香料を
パルファムと同じように
濃いめに作っています。

また、寝室やリビングなど
長時間お部屋に滞在しても、
心地よく過ごせるように、

香水的な要素を
連想させるフローラルノートや
渋みの成分を抑えて仕上げたことで、

2歳の小さな子供から、
プロのソムリエまで、
幅広い方々に支持される
使いやすい香りになっております。

特にお子様がいるお母様に
大変喜ばれている香りです。
お子様に試してみてください。

私個人の感想では、
御玄関やお手洗いなどは、
その2社がおススメで、
リビングや寝室など、
長く滞在して、
人に近い距離で使用される方には、
キアラフィレンツェがオススメです。

日本人は、もともと体臭が少なく、
強い香水を使い慣れていないのと同様に、
お部屋でもそこまで重たい香りを
日本人は本来は好まないので
自然とその結果になるんだと思っています。

この記事を読まれた読者の方でも、
ぜひ、ご自分の嗅覚で、
3社の香りを
「スティックを使ったディフューザー」で
比較してみてくださいね。

もう一度言いますが、
ムエットでの比較ではなく、
ディフューザーで比較してみてください。

◇そして、なぜ、キアラフィレンツェは
2社に比べて価格が安いんですか


という質問について解説する前に、

3社の価格を比較してみると、
(2020年12月現在)
同じサイズのリフィル500ml

13,000円税抜 A社
14,500円税抜 B社
9,000円税抜 キアラフィレンツェ

この価格差は、ブランドの方針で異なります。

土地代と人件費こそ、

商品の一番のコストになります。

・路面店を作り、
・広告にお金をかけて、
・ブランド認知を図る・・・、

結果、商品代で
そのコストを回収しなければなりません。

キアラフィレンツェは、

「商品の価格を抑えて、
多くのイタリア人に使ってもらいたい、
リピートしてもらいたい」

それが出発点だったこともあり、
あくまで、メーカーポジションに
徹することで、

上記のような華やかな
ブランド戦略にコストをかけず、

素朴に上質な香りを
良心的な価格で提供する・・・という
方針に至ったのです。

ただし、
キアラフィレンツェのこだわりは、
単に価格を抑えることだけではありません。

よかったら、
500mlのリードディフューザーを
ご覧ください。

他社が透明のプラスティックフィルムで
最後の封をしているのに対し、
キアラフィレンツェは、
再生資源の銅を使ったワイアーの手締めで
封を行っております。

下の動画から
1分のショートムービーで
手締めの様子が垣間見れます。

動画はこちら(キアラフィレンツェのページ)


ヨーロッパではプラスティックフリーという
考えを大切にしており、
キアラフィレンツェでは、
そこにコストをかけて、
環境の負荷軽減に努力しているのです。

他にも日本では
誰も目にすることはありませんが、
イタリアから届いた段ボールを開けると
緩衝材もすべて再生資源にこだわっています。

つまり、
ブランドを華やかに
表現するためのコストを抑えて、
その分を商品価格に反映させ、
環境負荷を軽減するため必要なことに
費用を投入する

ここに

キアラフィレンツェの神髄があります。


イタリアの田舎であるモンテルーポで
温かみのあるモノづくりをしている
素朴なブランドのキアラフィレンツェ、

僕はこのメーカーに出会えて
本当に良かったと思っています。

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